大きなお月さまを毎晩見ていた動物たちは、おいしそうだなあ、ほんのひと口食べてみたいなあ、といつも思っていました。
はじめに食べてみようと決心して山に登ったのはかめでしたが、とどきません…。 かめはゾウを呼び、ゾウはキリンを呼び、キリンはシマウマを呼び…ぐーんと首を伸ばしたり、背伸びをしたり、工夫をしてみましたが、なかなか届きません。
でもとうとう最後のサルの背中に登ったネズミがお月様をかじることができたのです。なんともいい味! みんなにひと口ずつ分けてあげ、その夜はみんなで一緒に眠りました。
描かれているお月様が本当においしそうでやさしそう…! お月様を食べようとする動物たちの素直な気持ちがうまく描かれています。 |