パピルスのしげる川辺でカバの子ヒッポは、生まれました。
いつもお母さんと一緒に昼間は水の中で過ごし、日が暮れると水から出て、草地で夜明けまで草を食べ続けます。
お母さんはヒッポにカバの言葉を教えています。「こんにちは」「あぶない」「助けて」。そしてお母さんは「グァオ」と叫ぶ事がとても大切だと教えます。
生まれて成長する小さなカバの子の姿は、そのまま自分の姿に重なって共感しながら楽しんで見てくれることでしょう。
人間の世界でも独り立ちする過程で大事なことは、自分の力にあまると思ったとき「助けて!」といえることです。そして自分の命を大切に生きる子どもに育ってほしい。そんな思いを強くする一冊です。
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