今月は”かみつき”についての相談です。
近所の友だちと遊んでいてかみついてしまいます。
家では気に入らないとかみつきにきます。
兄弟をかんでしまいます。
発達段階の一つです
かみつきは、0歳から2歳頃によくおこります。保育所では1歳児クラスによく見られます。
ちょうど自我が芽生え始め、自分の要求や思いが出てくる頃です。友だちやおもちゃなど、身の回りの物への興味、関心が旺盛になってきます。
でもまだ自分の要求や思いを言葉で表現できないため、かみつきという行動に出てしまいます。
どんな時におこるの?
「一緒に遊びたい。」「おもちゃ貸して!」といった思いが強い時におこります。また心理的にイライラしているときも、ささいなことでかみついたり、攻撃的になることもあります。
かまれた様子を見て「かんじゃダメ!」と言っても納得しません。必要なら手当てをし、「痛かったね、ごめんね」とかまれた子への対応をします。そしてかんだ子の立場にも立って「○○ちゃんと一緒に遊びたかったのよね」とその子の気持ちを代弁し、互いの気持ちを交流させる言葉がけをします。
「入れて」「返して」という言葉も教えていきます。
保育所では、ほぼ同じ発達段階にある子が、一緒に生活しているので、かむ子はかまれることも多く、特に好奇心旺盛な子はトラブルに巻き込まれやすいです。
どうしたらかまなくなるの?
トラブルがあるたびに、繰り返し子どもの思いを言葉で代弁します。
次第に言葉を覚え、相手の気持ちが理解できるようになると、かみつきはなくなります。
友だちとの信頼関係の基礎を築く大切な時期です。
子どもの成長に合わせた対応の積み重ねが、よりよい人間関係を作る準備になります。
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